プラモデル塗装に最適なハンドピースの選び方は?

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当サイトの管理人「ひろろん」です。

このページでは、プラモデルのエアブラシ塗装に必要なハンドピースについて詳しく紹介しています。当サイトでは他にもキャンピングカー関連を中心に様々な記事を掲載していますので、今後ともひろログ!」をヨロシク!

プラモデル塗装に最適なハンドピースの選び方は?

プラモデルを作品として完成度を高めるためには、キレイな塗装技術は必要不可欠だ。筆塗りでも味のある作品に仕上げることは可能だが、薄く均一な塗膜が命のエアブラシ塗装を使用することにより、格段に上質な作品に仕上げることができる。

そこで今回は、エアブラシ塗装に必要不可欠なハンドピースの特徴や利点、選び方などを詳しく紹介したいと思う。

エアブラシ塗装とは?

プラモデルや模型製作でハンドピースを使用した塗装のことを一般的に「エアブラシ塗装」と表現しているが、圧縮した空気などの気体(エアー)の圧力によって塗料を微細な霧状に噴射する器具のこと。この器具単体では「ハンドピース」と言う。

缶スプレーとは違い、噴射する塗料などは使う器具を変えずに塗料を入れ替えるだけで手軽に色交換をすることが可能。また、缶スプレーより繊細な塗装が可能で、エアー吹き出し圧力もコンプレッサーにより変更できるのも利点である。

プラモデルや模型のみならず、絵画やネイルアートなど幅広く利用されている。

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ハンドピースの仕組みについて:

ハンドピースは以下の部品で構成されており、すべてバラバラに分解することが可能。定期的なメンテナンスや不具合の出た部品のみを交換することも可能なので、本体自体は長年に渡って使用可能だ。

ハンドピースの種類は?

ハンドピースには、用途や本体の構造、使用頻度などにより下記のように様々なタイプがある。

○エアー缶使用タイプ:

エアーの供給源がコンプレッサーではなく圧縮したエアーが封入されているエアー缶を使用するタイプ。手軽でハンドピースがセットになっている安価なものも販売されているが、エアー圧や吐出量が不安定のなることが多く、連続使用で缶が冷えてくるとエアー圧力が極端に低下してしまう。当然エアー圧力調整もできない。

低価格セットの場合、エアー缶とセットのハンドピースの‘‘造り‘‘自体も「それなり」である。

またエアー缶なので使用量も限られるため、チョイ塗りの「エアブラシ入門用」と言わざるをえない。

○ダブルアクション(ボタン式):

ある程度エアブラシ塗装に慣れて「使い方」を知っている人向けである。

上部ボタン操作が2段階あり、まずボタンを押し下げることでエアバルブを開き、ボタンを押し下げたまま後ろに引くレバー操作することで塗料を出す仕組み。

2つの動作を操作することからダブル(デュアルと呼ぶ場合もある)アクションと言う。現行モデルも仕組みや形状、機構自体は昔から大きな違いはない。もちろん扱うには慣れが必要だが、塗装の微調整がしやすいので、経験豊富な熟練者の必需品となっている。

○シングルアクション(ボタン式):

ダブルアクションの操作を簡略化したもので、「簡易式エアブラシ」などとも言われる。エアー吐出をボタンを押す操作のみでおこない、塗料の流量は変えられないタイプか、また変えられる場合は本体後方に調整ダイアルがついているものが多い。

ボタン操作が一つのみとなるためシングルアクションと呼ばれる。操作が簡素化されているため扱いやすく、一定量の吹き付けを行うには適しているが、塗装に強弱をつける細かな操作が出来ないため細部の塗装や濃淡の塗装などには不向き。構造もダブルアクションに比べて単純なので、比較的安価なものが多い。エアブラシ塗装初心者向け。

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○トリガーアクション:

ダブルアクションのボタン操作をピストルのような引き金(トリガー)に変えたものが主流。スライドカムを介してエア流量と塗料流量の変更を行うため、自動的に適切な量が決まる。

引き金を引くだけの単純な動作(ただし、ダブルアクションと同じ2段階の動作を連続した動作で行っている)で初心者でも比較的扱いやすいが、構造が複雑かつボタン式とは違う部品を使用するため、高価なものが多い。

トリガータイプはボタン式に比べて手(指)が疲れにくい利点があるため、細部や面積の小さな塗装には不向きだが、面積の大きなモノや塗装に時間を費やす塗装に向いている。

○塗料吸い上げ式:

塗料のカップがハンドピース下部に付いており、入門用の安価なモノはハンドピース本体が樹脂製でこのタイプが多いが、ダブルアクション式の割としっかりしたハンドピースも販売されている。

塗料のカップがネジ式のビンになっているため、複数の塗料カップを持っていれば白やクリア色を除けば色交換は早くできる。ただし、カップ1個のみでの色交換は、ビンとビンから吸い上げるストローなどの清掃が面倒ではある。

○ドロップ式:

塗料のカップがハンドピース上部に付いているタイプ。ハンドピースの主流はこちらのタイプになる。塗料カップはネジで取り外し可能な「分離型」と、ハンドピース本体に最初からくっついている「カップ一体型」の2種類ある。

分離型の利点は、カップがネジ部で外せるので、別売りの大容量タイプに変更することが可能。一度にたくさんの塗料を使用する面積の広い部分の塗装に有利だ。しかしその反面、カップ一体型に比べてネジ部で分離する分塗料の掃除に手間がかかる。

カップ一体型はカップサイズの変更が出来ない反面、分離型より塗料の掃除がラクである。

個人的には「カップ一体型」をおすすめする。

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ニードルカバーの形状の違いについて

ノズルの先端に付いていて、反時計まわりに回すと緩めたりはずすことの出来るカバー(キャップ)のこと。ニードルの先端が折れないように保護する役割と、噴射する圧縮空気を整流させる機能をはたす。

先端の形状が「フラットタイプ」「クラウンタイプ」があり、「フラットタイプ」のニードルカバーでは、噴射する圧縮空気の気流の関係でノズルキャップ内の塗料が溜まって噴出され、パーツに塗料の飛沫が飛んで汚す可能性があるとのこと。

この現象を軽減させるべく「クラウンタイプ」に改良されたそうだ。特に塗装対象物に近づけて吹き付ける際、エアーを切れ込みから逃がし「吸い込み現象」を防ぐ効果がある。私も2種類のニードルカバー形状のハンドピースを所有しているが、実感できるほどの大差はない。

↓フラットタイプ:

↓クラウンタイプ

差が出るのはハンドピース内部とカップ内の洗浄を行なう「うがい」という作業。

洗浄液を塗料カップに適量入れ、『ブクブク』と洗浄液を浸透させて塗料を洗い流す作業なのだが、フラットタイプは先端を指で押さえてしまえば可能。しかしクラウンタイプは指で押さえても隙間があるためこのままでは「うがい」が出来ない。クラウンタイプの場合ニードルカバーを緩めて行わなければならないのだ。

差があるとすればこのくらいだと思うので、購入時ニードルカバーの形状にはそんなにこだわらなくても良いだろう。

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ノズル口径の違いと大きさによる効果は?

ハンドピースにおける「ノズル口径」というのは、塗料が噴射される先端の穴の内径のことを指している。このノズル内径に「ニードル」が前後に動作することで塗料を噴射させたり止めたりできる。

このノズル口径が大きいほど塗料の出る量が多くなるので、噴射する面積を大きくできるので、カーモデルのボディ塗装などの広い面積をムラなく塗装しやすくなる。

また、サーフェイサーやメタリックなどの粒子の粗い塗料では、口径が細いと目詰まりを起こして塗料がキレイに出なくなる可能性があるので、そういった場合にも口径0.5㎜は重宝する。

逆にノズル口径が小さいほど塗料の出る量が少なくなるので、噴射する面積を小さくでき、細吹きなどの迷彩塗装に向いているのだ。

ノズル口径の種類は?

一般的に市販されているノズル口径は、0.2㎜、0.3㎜、0.5㎜が多い。

メーカーによって0.15㎜や0.7㎜というサイズもあるが、これは特殊な口径になるので、あえて必要はないと言っておこう。

ただノズル口径を大きくしてもダメ!

ここで注意しないといけないのは、ノズル口径が大きくなるほど当然エアーの抜けが良くなる。ということは、コンプレッサーのエアー圧や吐出量が高めに必要となってくるのだ。

プチコンのようなエアー圧の小さいコンプレッサーで0.5㎜口径のハンドピースを使う場合、塗装できなくはないが、正直しんどい。0.7㎜口径ともなるとエアー圧が追い付かず、塗料が綺麗な噴霧状にならずに汚い塗装面になってしまう。

ノズル口径が小さい場合には一般的に販売されているコンプレッサーで問題ないが、0.5㎜以上の大きな口径を使用する場合は、それなりにエアー圧と吐出量に余裕のあるコンプレッサーを使用する必要がある。

コンプレッサーに関しては、追って詳しく解説しよう。

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どのタイプのハンドピースを選ぶのが良いのか?

まず初めてハンドピースを手にする場合、推奨されているのは口径0.3㎜オールマイティにこなせるのと、一般的に多く市場に流通しているコンプレッサーに適用しやすいからだ。

まずは口径0.3㎜で色んな塗装をやってみて、不自由さを感じたら別の口径を新たに購入したらいい。私も18年くらい前にエアブラシ塗装を始めた当初は、エアー缶タイプのタミヤ:バジャー250Ⅱ エアーブラシセットを使っていた。

↓エアブラシ塗装入門用には良いかもしれないが…。

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しかし、このタイプはエアブラシ塗装入門用としては最適かもしれないが、個人的にはあまりおすすめできない。

理由は、カーモデルを製作した際ボディ塗装をすると、1本500円~800円するエアー缶を頻繁に買い足さす必要があり、結果的に不経済だと感じた私は、3か月程度の使用でタミヤ:スプレーワークHGエアブラシ(口径0.3㎜)ダブルアクションと、タミヤ:スプレーワークHGコンプレッサー・REVOを購入した。

以降、10年以上このセットのみでエアブラシ塗装での模型製作をやってきているが、コンプレッサーも故障などせず、現在も問題なく使用できている。

実際長年使ってみて感じたのは、まず最初にハンドピースを手にするなら口径0.3㎜を選んで間違いないと思う。これ1本あれば大抵の塗装はまかなえるだろう。

ハンドピースは色んなメーカーから発売されているのでメーカーの選択は好みで良いが、品質、価格、信頼性を総合的に考えれば、

タミヤかGSIクレオス(Mr.HOBBY)

であれば間違いない。

タイプを選ぶなら、

①ダブルアクション(ボタン式) 口径:0.3㎜ カップ一体型

または、

②ダブルアクション(ボタン式) 口径:0.3㎜ カップ分離型

が良いのではないかと思う。

トリガータイプは、細かな塗装や繊細な手の動きが必要な時に操作しずらいことがあるので、最初の1本はボタン式を選択した方が良い。

ちゃんとしたハンドピースとコンプレッサーを買い揃えると30,000円前後は必要だが、長くプラモデルや模型製作を続けたいなら、「良いもの」を最初から持っておいた方が良いと私は思う。

タミヤ:スプレーワークHGコンプレッサー・レボⅡでは、最初からハンドピースがセットになったモノも販売しているのでこちらの方がお得かもしれないが、シングルアクション(ボタン式)セット、ダブルアクション(ボタン式)、トリガーアクションのいずれかがセットになっているので、欲しいハンドピースを選択すれば良いと思うが、後々のスキルアップを考えるのなら、安価ではあるがシングルアクションセットはやめておいた方が良いだろう。

↓こちらのHGエアブラシⅢ(ダブルアクション・ボタン式)セットがおすすめ!

↓トリガーアクションセットならこちら!

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現在では私の場合、長年の経験で用途別にハンドピースを使い分けているため、4本のハンドピースを所有している。使用パターンはこんなカンジだ。

○Mr.HOBBY:プロコンBOY FWAダブルアクション(カップ一体型)口径:0.2㎜

・細吹きの迷彩塗装

・細かなパーツの各色塗装

・バイクのチャンバーやマフラーの焼けや溶接跡の表現など

○タミヤ:スプレーワーク HG トリガーエアブラシ (カップ一体型)口径:0.3㎜

・パーツごとの各カラー別の仕上げ塗装

・塗装面積の大きい迷彩塗装

○Mr.HOBBY:プロコンBOY LWAダブルアクション(カップ一体型)口径0.5㎜

・大きなパーツなどの各カラー別の仕上げ塗装

・メタリック塗装

・クリアトップコート(主にラッカー系限定)

○タミヤ:スプレーワークーHG トリガーエアブラシワイド (カップ分離型)口径:0.5㎜

・全パーツのサーフェイサー吹き

・クリアトップコート(主にカーモデルなどのウレタンクリア塗装)

以上のように用途によって使い分けているが、ご覧のようにトリガータイプの口径0.5㎜以外はカップ一体型を使用している。主な理由は、カップ一体型の方が内部の掃除がラクなのと、トリガータイプの口径0.5㎜だけは大きな面積の塗装が必要な場合、別売りの大きな塗料カップに交換が可能なため、こういった構成にしている。

長期に渡りエアブラシ塗装をしてきた結果、現在のところ行きついたのがこのパターンだが、必ずしもこれが正解という訳ではない。各ユーザーが自分に合った使い方で必要な口径やモデルを選べば良いと思う。

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さらに上級者向けではこんなタイプのハンドピースも

下画像の赤丸部分のように、塗料カップの下に「エアアジャスト機構」という調整ネジが付いたタイプもある。

この機構は、エアー圧はコンプレッサーからくる圧力そのままに、ハンドピース本体で「風量」をコントロールできる。このことにより、塗料濃度や乾燥速度に合わせた「吹きやすさ」を調整できるのだ。

この「エアアジャスト機構」付きは、かなり熟練された経験で必要な調整範囲となるため、上級者向けのハンドピースと言えるだろう。当然この機構が無いハンドピースより高額であるため、初中級者ではあまり必要ないかもしれない。

私はこのタイプは1本も持っていないが、特に不満を感じたことはない。

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⇒プラモデルの種類はこれだけある!!ハマってみる価値はあるぞ! 

プラモデル塗装に最適なハンドピースの選び方は?の記事まとめ:

プラモデルの塗装に最適なハンドピースの種類や選び方など、出来るだけ詳しく解説してみましたがいかがだっただろうか?

私自身、長年エアブラシ塗装をやってきている。初期投資はコンプレッサー含め30,000円前後は必要になるが、経験上『安物買いの銭失い』にならないように「良いもの」を選んだ方が良いと思う。

こういったツールは一度購入すれば10年以上軽く使えるので、良いものを揃えてプラモデル・模型製作に役立てて欲しい。

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