このページでは、8ナンバー以外のキャンピングカーで禁止となってしまった「横向き座席禁止」について詳しく紹介しています。
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キャンピングカー「横向き座席禁止」の簡単な解決方法があった!!
キャンピングカーで定着していた「横向き座席」レイアウトが、2017年7月25日(火)までの車両登録までを最後に、翌7月26日(水)からついに法改正で8ナンバー以外の車両の登録と製造が禁止!となってしまった!
そこで今回は、禁止になったことで受ける影響と、これからのキャンピングカーの座席レイアウトやシートアレンジはどう変わっていくのか?を書いてみようと思う。
8ナンバー以外の車両はすべて「横向き座席禁止」に!
今回の法改正で「横向き座席禁止」となってしまった対象車両は、3ナンバーと5ナンバー。
1ナンバーと4ナンバー車両に関しては、すでに2016年7月21日以降の製造分より禁止となっている。今回の施行で、3ナンバーや5ナンバーで絶大な人気のあった「バンコン」などの製造・販売などで大きく影響しそうだ。
2017年7月26日以降でも横向き座席がOKの車両は、8ナンバー登録車と車両総重量が10トンを超えるバスのみとなる。
ただし、法改正前に登録された車両は問題なく使用できるので、すでに施行前に持っているキャンピングカーに横向きシートがついていても、問題はなし!
キャブコンやバンコンでも、8ナンバーの車両は今回の法改正の対象外なので、今後も横向きシ座席の車両は登録可能となっている。
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○8ナンバーに関する記事はこちら!
⇒8ナンバー登録車両とは?取得方法や税金・保険料はどうなる?
なぜ「横向き座席禁止」に?それは危ないから!!
キャンピングカーの内装で必須!と言われてきた「横向き座席」はなぜ禁止になってしまったのか??それは、
危険だから!
に決まっている!
仮に2点式や3点式シートベルトで固定しても、万一の時の事故の大半が進行方向での衝撃が加わることになるので、安全とはとても言い難い。また、後部座席の居住スペースの中央には固定式のテーブルがあるタイプが多く、さらに危ない。
最悪は車外に放り出されることにもなりかねない。
牽引するキャンピングトレーラーなどは以前より走行中の乗車は禁止されているが、車両と後部座席(居住スペース)が一体となっている従来の車両では走行中も乗車可能。それゆえに、後部座席の安全性が不安視されてきたのだ。
8ナンバー登録車両はなぜ法規制対象外なのか?
8ナンバー登録車両でも、シートが可動式であったり横向きで固定されているモノは結構ある。なのに、なぜ今回の法規制の対象外となるのか?
8ナンバー登録車のキャンピングカーの位置づけは「特種用途自動車の一種」となっていて、このカテゴリーに分類されるキャンピングカーでは、必要な構造要件がある。
○寝台が必要
○乗車定員の3分の1以上の人数分の平坦な寝台の面積が必要
○走行中に寝台は使用不可(よって寝台自動車として利用は禁止)
○寝台は可動式OK(通常、座席状態となっているものが多い)
○調理設備が必要
・最低でも「湯が沸かせること」が必要。
○流し台や調理スペース、調理をする人間がそこに立つことのできる空間が必要
※この点は具体的な寸法が要求されている。
○熱源(電気またはガス)と水道設備(清水:ホワイトタンク)と汚水(グレータンク)の貯蔵設備と、その供給設備)が必要
など、登録に必要な制約が意外と多い。
だからといって今回の法規制に寛容だとは言わないが、「特種用途自動車」としての用途となっている主旨が大きく、8ナンバー登録車すべてにこの法規制が適用できない事情があることも要因となっているようだ。
そうは言っても、キャンピングカーは一般の方が使用する車両であり、緊急車両や特殊作業用車両ではない。横向き座席が安全とは言えない以上、いずれ8ナンバーでの「キャンピングカー」のカテゴリーでは「横向き座席禁止」という規制もかかってくる可能性はありそうだ。
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「横向き座席禁止」の影響は?
キャンピングカー車両一体型である、「バンコン」、「キャブコン」のシートレイアウトに規制が入ってしまうことになるので、かなりの悪影響が出るはずだ。法改正の施行前の駆け込み需要で販売台数が増加したのは一時的なこと。
規制がかかることで「バンコン」、「キャブコン」の販売台数の減少や、キャンピングカー製造メーカー(ビルダー)側の車両の今後の設計、シートアレンジ方法の見直しが課題となりそうだ。
規制をクリアできる今後の対策モデルとは?
今回の法規制で販売台数などに少なからず影響は出るのだが、製造メーカー側も黙ってはいない。今後期待される可能性が高い対策項目を挙げてみよう。
○ポップアップルーフのコストダウンや標準装備化
○走行時の乗車定員の座席を確保しつつ、リアスペースに居住(ベッドスペース)を設置
○バスや電車のような横向き回転式シートアレンジ(停車時のみ横向き座席に回転可)
など、画期的な対策モデルが低コストで発表されることを期待したい。
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早い話、横向きにしなければ良いだけのこと!!
て言うか、簡単な解決方法としては、
後席は「縦向き座席」のまま前席を180度回転すれば良いじゃない!!
…てはなし。
確かに車幅には制約があって、ハイエースやキャラバンなどでは全長が長いので、車内スペースは全長方向に稼ぎやすい。シートが横向きの方が座れる幅もゆとりがあるし、運転席側から荷室スペースまでのウォークスルーもしやすいのだ。
しかし、今回の「横向き座席禁止」という法規制がかかってしまった以上、どう対策するか。
難しく考えずに機能的要素を重視するならば、前列シートの運転席、助手席に180度回転機能を付ければとりあえず解決できるのではないだろうか?
キャンピングカーの後席のシートアレンジでは、元々90度の回転機能が付いていて停車中は横向きに出来るのだが、2列目シート前がテーブルになれば、座れる人数が限られるかもしれないが4名くらいなら快適に過ごせるだろう。後部のスライドドアからの出入りもしやすいはずだ。
リアシートの2列目と3列目でフルフラットになれば、寝室スペースも充分取れるし、後部の荷室スペースもそんなに犠牲にならないし。
キャンピングカー「横向き座席禁止」の簡単な解決方法があった!!の記事まとめ:
キャンピングカーの「横向き座席禁止」の影響と対策について書いてみたが、いかがだっただろうか?
すでにキャンピングカーを持っているユーザーは今後しばらく大切に使った方が良いだろうし、今後8ナンバー以外での購入を考えているのなら、対策モデルの発表を待った方が良い。
今後のキャンピングカー展示イベントなどで「対策モデル」が発表されることに期待はしたいが、まずは縦向きのシート180度回転方式が主流になっていくだろう。
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コメント
90度じゃないの?
後席(2列目)を縦向きから横にするには90度回転で、前席が後席側へ180度回転でしたね。
ご指摘ありがとうございます。記事を修正し更新しました。