このページでは、2017年12月よりタミヤから発売されているタミヤカラー「ビン入りラッカー塗料」の特徴と、他メーカーのラッカー塗料との互換性について詳しく紹介しています。当サイトでは他にも面白い記事を掲載していますので、今後とも「ひろログ!」をヨロシク!
タミヤカラービン入りラッカー塗料の他社塗料との互換性は?
タミヤから待望のビン入りラッカー塗料が2017年12月より発売されている。
現在までの長期に渡り、タミヤはラッカー塗料はスプレー缶のみの販売だったので、ラッカー塗料はGSIクレオスの「Mr.カラー」をはじめ、ガイアノーツ「ガイアカラー」、Finisher’sのフィニッシャーズカラーに頼るしかなかったが、タミヤから発売された事でラッカー塗料の種類が更に増えることになった。
そこで今回は、タミヤ製ビン入りラッカー塗料の特徴や他メーカーとの互換性について調べてみた。
なぜタミヤは今までビン入りラッカー塗料を販売しなかったのか?
早い話、『Mr.カラーやガイアカラーが既に販売していたから必要なかった』
タミヤは最近まで販売していた塗料の種類は、
○ラッカー塗料(缶スプレーのみ)
○アクリル塗料
○エナメル塗料
の3種類だった。タミヤは1981年頃からアクリルカラーを中心に販売していて、ラッカー系塗料はグンゼ産業(現GSIクレオス)がアメリカのレベル社と提携して「レベルカラー」を販売していた。現在の「Mr.カラー」だ。
この「Mr.カラー」は世界的にも評判が良くカラーバリエーションも豊富で、模型界でのラッカー系塗料は世界的に圧倒的なシェアを誇っている。
現在販売しているタミヤ製のアクリル塗料やエナメル塗料は種類や質共に定評があるので、あえてビン入りラッカー系塗料を販売するメリットが無かったのでは。と考えられる。
20~30年前当時には、ラッカー溶剤(ラッカーシンナー)の違法的な使用などで、小中学生にも人気の高かったタミヤは販売しにくかったことも要因では。と一部でささやかれている。
現在でも子どもが多数来店する大型量販店のおもちゃ売り場には、水性かアクリル塗料しか置いていない店もあるほどだ。
スポンサーリンク
なぜ今のタイミングでビン入りラッカー塗料の販売するのか?
一言で言えば、『世界的模型メーカーとして塗料のシェアを確立したいから』ではないだろうか。
ラッカー塗料には下記のような水性、アクリル、エナメル塗料に勝るメリットがある。
○隠ぺい力がある
○エアーブラシ塗装に最適で塗膜が強い
○アクリル、エナメルに比べて乾燥が早い
○アクリル、エナメルで上塗りしても塗装面を冒さない
○光沢が出やすい
などが挙げられる。ラッカー系溶剤は揮発性も強く有害性もあるので、換気を充分に行なうなどの取り扱いに注意は必要だが、模型やプラモデルの塗装ではラッカー系塗料がとても重宝するのだ。
Mr.カラーやガイアカラーの塗料の「質」やカラーバリエーションの豊富さに勝つのは中々難しいところではあるが、今後販売するカラーを増やしていけば、塗料のシェアを逆転することも全く不可能ではなさそうだ。
タミヤカラーラッカー塗料のカラーバリエーションは?
カラーバリエーションは以下の通りだ。
下記一覧表では、タミヤカラーのアクリルとエナメル、缶スプレーとの「色の互換性」をあらわしている。
LP-1~LP-15までの15色は2017年12月よりすでに販売中。LP-16以降は随時販売される予定となっている。現在のところ上記互換表にあるように、LP-60までの60色が販売予定となっているが、今後もっと増えていくだろう。
容量は10ml、定価は172円(本体160円)となっている。
スポンサーリンク
他社のラッカー塗料の種類と特徴は?
GSIクレオス:Mr.カラー
昔の「レベルカラー」時代より一番使われてきたラッカー塗料。画像上段のキャップがつまみ式になっているのが最大の特徴だったが、現在は下段の通常のキャップとなっている。
カラーバリエーションはかなり豊富で、GXシリーズ、クリアカラーGX、メッキシルバー、クリスタルカラー、色ノ源などシリーズ化されるほど種類が多いのが特徴。
ガイアノーツ:ガイアカラー
Mr.カラーより後発となっているが、蛍光色やクリア系、パール系の色のバリエーションはかなり豊富。塗料の隠ぺい力が強く、中でもメタリック系の発色が良いのが特徴だ。サーフェイサーの種類も多く、質も良い。
Finisher’s:フィニッシャーズカラー
F1マシンをはじめとした、カーモデルを中心としたカラーバリエーションが特徴の塗料。中でもブルー、レッド、イエローの3色の微妙な色合いを変えた種類が多い。
上塗り塗装の発色を良くするベース塗料「ファンデーション」シリーズの質も良い。
隠ぺい力も強く、塗装後の光沢が素晴らしい塗料だ。
⇒Finisher’sのフィニッシャーズカラー公式HPはこちら!
スポンサーリンク
タミヤカラーと他社のラッカー塗料との混合は可能?
結論から言うと、タミヤカラーとMr.カラー、ガイアカラーのビン入りラッカー塗料は実際に混合は可能。ラッカー溶剤もガイアノーツの溶剤をタミヤカラーやMr.カラーに使用しても特に問題はなさそうだ。もちろんその逆も使用可能ではある。
私も実際に、ガイアノーツのラッカー溶剤をタミヤカラーやMr.カラーに使用したりしているが、塗装後不具合が起こったことはない。
※ただ、色の種類によってスムーズに混ざり合わなかったり分離する可能性があるので、他社同士のカラーの混合はあまりおすすめしない。
注意!:缶スプレーとビン入りラッカー塗料の混合はNG!
同じラッカーでも塗料の中に入っている成分が微妙に違うらしく、混ぜても細かな粒子状に分離してしまうのだ。
フィニッシャーズカラーは、同じラッカー塗料でも単体で使用した方が良い。フィニッシャーズカラー同士の混合なら問題ないが、他社の塗料との混合はしない方が良い。ラッカー溶剤もフィニッシャーズカラー専用を使用すべし!
★当然ながら、各塗料メーカーは他社の塗料との混合は推奨していない。ラッカー溶剤も同一メーカーのを使用することを推奨している。他社の塗料や溶剤を混ぜて使用して、発色が悪くなったり塗装面の不具合が起きても責任が持てないからだ。
もし他社のラッカー塗料と混合して使用するなら、不要パーツで塗装テストをして確認するなど、自己責任で行うべきなのだ。
タミヤカラービン入りラッカー塗料の他社塗料との互換性は?の記事まとめ:
タミヤカラーに待望のビン入りラッカー塗料が発売された事を紹介させて頂いたが、いかがだっただろうか?
以前より、なぜタミヤカラーに缶スプレーしかラッカー塗料がないの?と感じていた。タミヤキットの取説のカラーナンバー指定はアクリル、エナメルのナンバーだし…。
カーモデルの専用色を使用したい場合エアブラシで吹きたいので、わざわざ缶スプレーの塗料をビンに一度吹いて溜めて、ガス抜きをしてから塗装しなければならなかった。
私がスケールモデルを製作するのはタミヤ製キットがほとんどなので、タミヤからビン入りラッカー塗料が販売されたのはかなり嬉しいところ。
まだまだ出始めなので種類が少なく、ラッカー塗料に関してはライバルメーカーにはとても勝てないが、今後のカラーバリエーションの発売に期待したい。
スポンサーリンク
プラモデルのジャンルに関する記事はこちらで!
○ラッカー塗装を綺麗に仕上げるためのエアブラシ関連や塗装ブースなど、徹底紹介しています。ご参考にどうぞ!
⇒プラモデル・模型製作に必要な工具、便利ツール記事を徹底紹介!
当サイトでは、他にもキャンピングカーやおすすめ情報なども掲載中!
スポンサーリンク
コメント
こちらのブログが完コピされています。
Twitterでもツイートしています。ご注意を
http://mokei.site/?p=339
ご指摘ありがとうございます。
現在、私の作成した9記事が貼り付けたURLまで、まんま完コピされていますね。ビックリしました。
どういった処置をしたら良いのでしょうか?何かアドバイスがありましたら宜しくお願い致します。