このページでは、ホイール&タイヤのツライチにこだわる方の必需品「ワイドトレッドスペーサー」の役割と正しい選び方/使い方について詳しく紹介しています。当サイトでは他にもプラモデルやキャンピングカー関連を中心に様々な記事を掲載していますので、今後とも「ひろログ!」をヨロシク!
ワイドトレッドスペーサーの役割と正しい選び方とは?
先日私の愛車NBOXカスタムターボJF-1に17インチホイール&タイヤを装着してみましたが、ホイールのリム幅やインセットの関係から、フェンダーより結構内側へタイヤが入っちゃっています。
そこで「ワイドトレッドスペーサー」のお世話になろうかと思うのですが、装着する前に「ワイドトレッドスペーサー」の役割と正しい選び方や使い方について紹介してみたいと思います。
↓前回17インチを装着してワイトレ導入を決めた経緯の記事はこちら!
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ワイドトレッドスペーサー(通称:ワイトレ)とは?
ワイドトレッドスペーサーとは、自動車のハブ(ボルトが4又は5本付いているホイールを装着する部分)に取り付けるパーツ。ワイドトレッドスペーサーは厚みが10㎜~60㎜までのバリエーションがある。
その名の通り、トレッド(左右タイヤ接地面の中心間の距離)をワイド化(広げる)するためのパーツで、タイヤをフェンダーとツライチにして見た目を良くするドレスアップ効果を狙って使用されることが多い。
10㎜以下を選択する場合は、「スペーサー」というハブの面に被せホイールと挟み込む円形の板を使用する。厚みは3㎜、5㎜、7㎜などの種類がある。
ワイドトレッドスペーサーは、スペーサーと違い厚みがある分別車体側のハブボルトで一旦固定し、ワイドトレッドスペーサーに付いているハブボルトでホイールを固定する必要がある。
ワイドトレッドスペーサーのメリット/デメリット
メリット:
ドレスアップ要素としては、ホイールのリム幅やインセットでタイヤがフェンダーより内側に入っている場合に、タイヤをフェンダーの面とほぼ同じ位置(ツライチ)にする事が可能。視覚的にどっしりとした安定感が増す。
サスペンションなどに干渉して装着出来なかったホイールなども、ワイドトレッドスペーサーを装着する事で解消できる場合がある。
走行性能的要素では、ワイドトレッドスペーサーは車体ハブとホイールの間に挟み込むため、トレッド幅がその厚み分だけ広がる。トレッド幅が広くなれば重心が安定するため、走行時のバランスが良くなる。
ワイドトレッドスペーサーを使用する事でロールセンターの位置が上がる。ロールセンターとは車体の中心線に位置する点で、カーブの時にロール力がかかる中心部分のこと。ロールセンターの位置が上がれば、 車体の重心とロールセンターが近づき、よりバランスの良い走りが可能となる。
デメリット:
最も大きなデメリットは、取り付け方法を誤ると重大な事故を起こしかねない点にある。
ワイドトレッドスペーサーに関係して起こり得る事故としては、ボルトの破断やスペーサーの割れなどによるホイールの脱輪が最も深刻で、ワイドトレッドスペーサーが走行中の振動によりハブボルトに大きな負荷がかかり起こる。
原因は、ワイドトレッドスペーサー取り付け時に車体ハブに正しく装着されていなかったことや、ハブリングが無い商品であったことなどが考えられる。
他にも、自動車はステアリング操作によって動くタイヤの回転軸の中心からタイヤ接地面の中心にかけての距離が長いほど、取り回しが重くなるという特徴(この距離をスクラブ半径という)があり、走行時ハンドル操作が重くなるといった症状が挙げられる。スペーサーの厚み分だけこのスクラブ半径が長くなることで、取り回しが重くなりコーナリング性能が悪化してしまう。
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購入時選ぶ時の注意点!
ワイドトレッドスペーサーの販売価格はピンキリで、1万円以上する高額のモノから2~3千円程度の安価なモノまである。
価格が違う理由は、価格帯に応じてワイドトレッドスペーサーに使われている材質や精度が違うということ。高価なモノでは超硬ジュラルミンを使用したハブ一体型から、アルミ合金を使用したハブ無しタイプのモノまで様々だ。
ハブボルトに使われている材質も強度のあるクロムモリブデン鋼から比較的安価なカーボンスチール製まで、使用される材質が価格帯により異なる。
「決して高額なモノ以外はダメ!」という事ではないが、高額なモノほど材質に耐久力/強度があり寸法精度が高い国内製のモノが多いので、品質重視といった面では性能=価格に比例する。と言えるだろう。
ワイドトレッドスペーサーを購入する際は、価格に関係なく『ハブリング一体型』か別途ハブリングを購入するように!ハブリング一体型(又は別パーツハブリング付)は車体側ハブとワイドトレッドスペーサー、ワイドトレッドスペーサーとホイールとの芯ブレを無くす大切な部分なので、ハブ無しタイプの購入は避けよう!
今回購入したワイドトレッドスペーサーはこちら
フロント用
ハブリング一体型:厚さ15㎜ワイドトレッドスペーサー
PCD:100 M12×P1.5 アルミ熱処理合金(A6061-T6)表面:アルマイト処理
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リア用
ハブリング一体型:厚さ20㎜ワイドトレッドスペーサー
PCD:100 M12×P1.5 アルミ熱処理合金(A6061-T6)表面:アルマイト処理
フロント/リア用共にNBOXカスタムの車体ハブ径:56㎜に対応している。ノギスで寸法計測したが、実測値56.05㎜だったので寸法精度も良好。
購入したワイドトレッドスペーサーのホイール側のハブリング径が56㎜だったので、ホイールとの芯ブレ解消の為ホイールハブ径64㎜に合わせ56/64㎜ハブリングも4P別途購入。
下画像の様にワイドトレッドスペーサーのハブにこのハブリングを被せホイールを装着する。これで芯ブレはある程度解消できるはず。
一応今回装着する17インチホイールのツライチを目指し選んだので、この厚みで良いとは思うが、装着してみないと判らない部分もあるので、今回は試験的にこの比較的安価なワイドトレッドスペーサーを購入した。(ノーブランド製?「X-RAY」とのロゴ入り)
耐久性にも一抹の不安が残るので、装着後走行に問題がないか、のちにナットの緩みや振動などの不具合が出ないかをこまめにチェックしていこうと思う。
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もし不具合が出るようなら、下に紹介する国内製のワイドトレッドスペーサーに交換する予定。色々調べた結果、こちらが品質的に安心して装着できるみたいだ。
↓安心の日本製!フロント同サイズのおすすめはこちら!
↓信頼の日本製!リア同サイズのおすすめはこちら!
ワイドトレッドスペーサーの役割と正しい選び方とは?の記事まとめ:
ワイドトレッドスペーサーの役割やメリット/デメリット、正しい選び方などを紹介させて頂いたがいかがでしたでしょうか?
ツライチなどのドレスアップ重視に使われることの多いワイドトレッドスペーサーだが、走行や安全に関わる足回りのとても重要なパーツでもあるので、ボルトの破断や緩みなど装着後はこまめにチェックしておいた方が良いだろう。
私のNBOXカスタムに17インチと一緒にワイドトレッドスペーサーも近々装着予定なので、装着前と装着後にどう見た目に変わったか、走行してみた印象なども含めてまた記事にUPしたいと思います。
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※↓NBOXカスタムに導入した車高調に関する記事はこちら!
⇒NBOXカスタムJF1にブリッツダンパーZZ-Rを付けてみた!
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