このページでは、プラモデル(特にカーモデルやバイクモデル)のボディやカウルの光沢仕上げに影響する「下地処理」の重要性や処理方法について詳しく紹介しています。当サイトではプラモデル以外にキャンピングカー関連を中心に様々な記事を掲載していますので、今後とも「ひろログ!」をヨロシク!
プラモデルの塗装は下地で決まる!完成度を高める下地処理とは!?
プラモデルの完成度を高める塗装。特にカーモデルのボディやバイクモデルなどの光沢仕上げに大きく影響するのが「下地処理」だ。当然、仕上げ塗装(上塗り)や研ぎ出しなども重要ではあるが、塗装表面の「平滑さ」や「滑らかさ」を出す為には、この「下地処理」が特に重要なのだ。
今回は、その下地処理の重要性と処理方法について詳しく説明していきましょう。
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上塗りする塗料に影響を与える下地は「磨き」の差!
プラモデルなどのスチロール樹脂製パーツにおいて、塗装表面の「平滑さ」や「滑らかさ」を出したい場合、まず最初に重要なのが「サンドペーパー処理」だ。パーツの処理は最初にゲート跡の処理、次にバリ処理やスジ彫りなどのディテールを追加しペーパー処理をするのだが、ここで上塗り仕上げに影響するのが「サンドペーパー処理」なのである。
タミヤのツールで例をあげると「フィニッシングペーパー」を使用するのが一般的なのだが、下地磨きに差が出るのが、使用する「番手」なのだ。
320番や400番などの粗い番手で処理した場合、当然ペーパーのスジの様な細かなキズが残ってしまう。この後下地塗装で吹く「サーフェーサー」でこの影響が明確に出てしまうのだ。
このままの荒れた下地では、当然上塗りにも影響が残り完成度の高い表面処理とは言えない。
●プラモデル製作に欠かせないヤスリやサンドペーパーを下の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にして頂けると幸いです。
⇒プラモデル製作用ヤスリ、サンドペーパーの種類と上手な使い方!
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下地の磨きは「800番」が分岐点!
下地の磨きには水を付けてペーパーで磨く「水研ぎ」と、水を用いずに乾いたペーパーで磨く「空研ぎ」がある。カーモデルのボディやバイクモデルのカウルなどの下地処理では「水研ぎ」を施した方が良い。
理由は、同じ番手のペーパーを使用した場合でも「水研ぎ」の方が表面のキズが細かくなるからである。
私の経験上、表面の平滑さや滑らかさを出す為に必要な番手の分岐点は「800番」ではないかと思っている。
800番で水研ぎをした場合の仕上がり面を基準とした場合、600番ではやや小キズが目立つ。逆に1000番を使用した場合では、ほぼ下地のキズが判らなくなるからだ。
サンドペーパーの使用方法の基本は、まず粗い番手から細かな番手の順番に磨いていくので、当然最終的に1500番や2000番で磨き切った方が表面は文句なく平滑になる。しかし下地でここまでの磨きを行なってしまうとかなりの処理時間がかかってしまうので、下地処理の基本としては『800番以上で水研ぎしておく。』事を踏まえておいた方が良いだろう。
下地塗装のサーフェイサーの粗さも影響がある!
パーツのサンドペーパーによる下地処理が終わったら、最初の塗装として「サーフェイサー」が挙げられる。これは必ずしも塗装しなければならない!…という訳ではないが、サーフェイサーを吹くことで「キズを見つけやすくする」、「塗料の食いつきを良くする」などの効果があるので、手間を惜しまず下地塗装として吹いておいた方が良いだろう。
このサーフェイサーだが、こちらもサンドペーパーの様な「番手」が存在する。こちらも数字が小さいほどザラついた荒れた表面になり、数字が大きくなるほど滑らかな表面になる。
500番のサーフェーサーもあるが、これは「溶きパテ」に該当し下地塗装というよりはパテの役割が大きい。下地塗装で使用する場合は最低でも1000番以上のモノを使用すると良い。
1500番のサーフェーサーでは、かなり細かな粒子になるので、サーフェーサー塗装後に研ぎ出しをしなくてもそこそこの滑らかさにはなるが、個人的にはどの番手のサーフェーサーを使用しても、乾燥後の「軽めの研ぎ出し」をしておくことをおすすめする。
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下地処理で私がおすすめするのは…
『1500番のサーフェーサー後、1000番以上のサンドペーパーで表面が滑々になる程度に軽く研ぎ出し』
●プラモデルの下地塗装に重要なサーフェイサーについて下の記事で詳しく紹介しているので、こちらも参考にして頂けると幸いです。
⇒プラモデルや模型に塗装するサーフェイサーの効果と役割とは?
プラモデルの塗装は下地で決まる!完成度を高める下地処理とは!?の記事まとめ:
プラモデルの下地塗装の重要性についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
プラモデルの製作過程では上塗りに重点をおいてしまいがちですが、特に光沢仕上げの場合に重要なのはやはり「下地処理」だと思います。
ここの作業を手を抜かずにキッチリやっておけば、最終塗装である上塗りでも以外とスムーズに表面の滑らかさが出るはずですよ!
カーモデルやバイクモデルなどのオートモデルの完成度を上げたいなら、一度下地処理に重点をおいて製作してみてはいかが?
プラモデル製作に関する情報はこちらのまとめ記事がおすすめです!
⇒プラモデル・模型製作に必要な工具、便利ツール記事を徹底紹介!
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